【マイニング#6】ビットコインの価格変動が激しいのでマイニング損益分岐点を考えてみる

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最近、暗号資産の価格変動が激しいですね。マイニングをするメリットは暗号資産が受け取れることですので、価格が高い方が好ましいです。価格が下落し、用意した装置などの費用の元が取れなければうまみが無くなってしまいます。

暗号資産は価格上昇なども見込めますが、設備投資額よりも下回る場合は、純粋に現金で暗号資産を購入する方が無難です。設備には寿命もありますから。

そこで今回は変動する暗号資産やマイニング報酬と設備投資の損益分岐というものを検討してみます。

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報酬価格の変動について

損益分岐を考える前に、マイニングの報酬価格の変動について触れておきます。現状そして将来的にマイニングの報酬は変動します。

その報酬には2種類の変動があります。

  • マイニング成功報酬の変動
  • 暗号資産の価格変動

マイニングの報酬変動は、『取引量』『ハッシュレート』『採掘難度』があります。

『取引量』は増えた方が報酬は増えます。GPUの仕事ができますので。

『ハッシュレート』は計算力みたいなものだと思ってください。ハッシュレートが大きい方が仕事できるので報酬は増えます。

『採掘難度』は10分に1度取引が行われるように、自分だけでなく、システム全体のハッシュレートと取引量に対して変更をしているようです。ですのでマイニングが盛んになれば『採掘難度』は上がる傾向になります。難度が上がると、自分のGPUのアウトプットが小さくなるので報酬は下がる方向です。

暗号資産の価格変動については、以下のサイトにあるように『ビットコイン』自体の価値変動です。最近は上がったり下がったり忙しいですね。最も下降傾向ではあります。

ビットコイン(Bitcoin)/日本円のチャート | 仮想通貨ビットコイン(Bitcoin)の購入/販売所/取引所【bitFlyer(ビットフライヤー)】
ビットコイン(Bitcoin)のチャートや価格や時価総額など相場に関する情報をリアルタイムでご提供しています。bitFlyer(ビットフライヤー)なら仮想通貨を少額から購入できます。

これらの変動要素をすべて盛り込んで損益分岐を検討する必要がありますが、今回は

  • 複数のマイニング報酬パターン(4パターンくらい)
  • 暗号資産の価格変動

この2点で検討していきたいと思います。

試算のモデルケース

マイニングリグについて

以前紹介した私のマイニング装置(リグ)で検討します。

  • ハッシュレート:283MH/s
  • 消費電力:700W
  • 総投資額:526,000円

今回はビットコインのみで試算したいため自作リグのみで試算してみます。

【マイニング#5】装置(リグ)の紹介とパーツ選定方法
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報酬について

現在のモデルケースでどのくらいの報酬があるか示します。

6/10くらいからハッシュレート283MH/sのリグでマイニングしてますが、どのくらいの報酬を受け取っているかを以下のグラフに示します。

一日凹んでますが、諸事情でリグを停止していたためです。今のところ2週間分のデータしかありませんが、概ね0.00045 BTC以上は受け取れています。

ここから、報酬額が減少したパターンも考慮して、一日の報酬は

  • 0.00045 BTC
  • 0.00040 BTC
  • 0.00035 BTC
  • 0.00030 BTC

の4パターンで損益分岐を検討していきます。

固定費について

電気代

マイニングをすると必ず電気代が掛かります。

まず1か月の消費電力量は504kWhです。(∵消費電力700W×24h×30日)

この消費電力から価格を出しますが、契約業者によって価格が異なります。以前記事で紹介した『サニックス社テラセーバー40A』のプランで検討します。

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東京電力の地域で考えた場合、1か月の電気代は12,446円です。

設備代

最後に設備代です。設備代の1か月かかるコストの考え方は、

  • 【総投資額】/【寿命】

で決まります。

マイニングによる寿命ですが、3年としておきます。根拠は以下のURLです。温度によって違うようなのでご確認ください。

【グラフィックボードの寿命は?】2倍以上寿命を伸ばす方法を紹介。
こんにちは、ペリッパーです。マイニングの際、何も知らずに、フル稼働させると実はグラフィックボードの寿命が縮み、最悪の場合壊れてしまうことも。 あらかじめ、グラフィックボードが壊れてしまいマイニングができなくなることを防ぎましょう。 今回はグラフィックボードの寿命と、寿命を延ばすための最適な設定についてお話しします。

なので今回の場合、設備代/月は

  • 526,000円 / 36か月 = 14,611 円/月

となります。改めてみると結構しますね。。。

固定費の合計

固定費は合計して27,057円です。この固定費に対して報酬の変動を確認します。

報酬と固定費の比較

固定費の電気代を計算する時に、月ごとで計算しやすいので、『月間報酬』対『月間固定費』で比較します。

上記モデルでの変動を考慮した比較を以下のグラフに示します。凡例に示している通り、1日の報酬額4パターン(0.0003~0.00045BTC)のビットコイン価格変動毎の報酬と、固定費をボーダーとして載せています。

赤点線が固定費を示してますので、それより多い報酬なら黒字です。

損益分岐点は以下の通りです

  • 成功報酬0.00045BTC/日: 赤字<約200万円/BTC<黒字
  • 成功報酬0.00040BTC/日: 赤字<約230万円/BTC<黒字
  • 成功報酬0.00035BTC/日: 赤字<約250万円/BTC<黒字
  • 成功報酬0.00030BTC/日: 赤字<約300万円/BTC<黒字

以上。

現在のビットコイン価格が360万円(グラフの赤丸部)とかなので、思ったよりも厳しい結果です。今後は成功報酬も下がっていくはずなので。。。

新たにマイニングを検討している方がいたら止めます笑

電気代のみで考えたら、まだまだ余裕がありますね。短期目的なら、少しマイニングして、リグをばらして売れば儲けがわずかですけど確実に出ますね。

さいごに、、、

簡単に試算しましたが、もっと細かく見ることも大事です。例えば効率の悪いグラボだけで『報酬』と『固定費』を見ることも大事です。時間があればやってみます。

また、今回は設備代を3年で回収するとしましたが、設備代も変動する可能性があるので、途中で『売却』などを検討することで設備代を下げることができるかもしれません。

以上。

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