お疲れ様です。2021年1月下旬から2月中旬に決算ラッシュがありました。また、ワクチン開発と一時的なコロナ感染拡大を防げたためか、良決算がちらほら見えてます。
そこで、まだ決算前の企業で、好調そうな銘柄を拾えば儲けることができるのではないか?と思い、
- 好決算および株価が上昇を見込める企業をピックアップ
- 決算発表前後で株価が上昇するかどうかを見てみる
という企画を勝手にやってみようと思います。
予測の評価方法
- まず企業を決める
- 企業の決算当日終値(決算発表時間が市場が開いている場合前日終値)
- 決算発表後翌日の始値
決算前後の株価を比較確認してみます。とりあえず上がれば良しとします。笑
【決算前】株価上昇が期待できる銘柄のピックアップ
この企画を考えたのは2/6(土)でした。ですので、以下条件の企業をピックアップすることにしました。
- 決算時期:2/8(月)~2/12(金)
- 対象国:日本市場
- 企業数:約1600社
さすがに全部、見切れないのでその中から、知っている企業を複数ピックアップしました。
オリンパス<7733>
- 決算前株価:2062円(2021/02/12終値)
- 業種:医療機器メーカー(内視鏡等)
内視鏡でシェアトップの企業です。一般向けにはデジタルカメラで有名したが、映像事業は日本産業パートナーズに譲渡します。(新会社の設立をするようです。)
オリンパスをピックアップした理由は、同業テルモの決算内容です。
テルモが発表(2/4)した業績は以下の通りでした。
- 四半期推移(営業利益(億円)):181(Q1)→238(Q2)→334(Q3)
- 通期予想(純利益(億円)):680→750 (+11.6%)
- 株価:4161円(2/4終値)→4300円(2/5始値) (2/5終値は4411円)
一概に製品群が同じなわけでは無いですが、コロナが落ち着き始めて(再拡大中ですが、)収益が増加している傾向はオリンパスにも当てはまると思います。
また、テルモ決算発表後はオリンパスの株価に特に動きはありませんでした。
バローHD<9956>
- 決算前株価:2572円(2021/02/09終値)
- 業種:小売り業(食品スーパー・ドラッグストア・ホームセンター・フィットネス)
東海・中部地方メインに活動を行っている企業ですね。このバローですが、
- 通期業績(営業利益※):166億(2019/12月時点)→240億円(2020/11月発表)
- 株価:2180円(2019/12月高値)→2499円(2020/2/5時点終値)
営業利益が1.5倍(+50%)になっていうのに対し、株価が1.2倍以下です。これはお買い得な案件では?と思いピックアップしました。
※当時営業利益を見ていましたが、これは良くなかったです。
エレコム<6750>
- 決算前株価:5120円(2021/02/08終値)
- 製品群:PC周辺機器
PC関連の周辺機器を取り揃えているのがエレコム
エレコムもオリンパスと同様に同業のメルコHD(1/28決算発表)が以下の通り伸びていたため、ピックアップしました。
- 業績予想(純利益):54億円(前年度比+72%)
- 株価:3550円(1/28終値)→3745円(1/29始値)
それに比べエレコムは前年度比で1.8%の純利益増としか提言しておりません。業績予想の見直し、上方修正が入るとみて買いと感じました。
【決算後】株価の決算前後比較
上昇すると思っていた銘柄を決算前後で比較します。
オリンパス<7733>
オリンパスの結果は以下の通りです。
株価 | 通期業績予想(純利益) | |
---|---|---|
決算前(終値) | 2062円 | -55億円 |
決算後(始値) | 2250円(+188円) | 85億円 |
決算が週末の2/12(金)だったので、正式な株価はでておりません。表には時間外のPTS株価を表示しております。内視鏡事業と科学事業(顕微鏡)で業績が良くなったようで赤字から黒字転換です。
オリンパスの事業である内視鏡の技術はコロナ後も必要な技術になりますので、当分ホールドでいいかもしれませんね。とりあえず、PTS価格からオリンパスの株価UPは当たりでした。
※2021/02/15追記 決算後の始値2250円でした。
バローHD<9956>
バローの結果を以下に示します。
株価 | 業績予想(純利益) | |
---|---|---|
決算前(終値) | 2572円 | 110億円 |
決算後(始値) | 2481円(-91円) | 110億円 |
株価は下がってしまいました。Q3の発表自体は悪くなかったと思うのですが、バローは業績予測を見直ししなかったことが問題です。。。
FY2020Q1~Q3実績 | FY2020通期 | |
---|---|---|
純利益 | 131億円 | 110億円 |
進捗率 | 119.1% | 100% |
以上に示した通りですが、通期の予想実績を上回る純利益があるにも関わらず、通期の予想は変わらずです。いろいろ調べてみたのですが、理由はわかりませんでした。。。
バローは一体何を隠しているのでしょうか。。。バローHDは結構やばい会社であることはわかりました。笑
↓↓↓↓また、ここから下はバローの予測時の反省点です。↓↓↓↓
調査時点で営業利益と株価で買いと判定してましたが、純利益で判断すべきでした。というのも以下の表のとおりです。
通期営業利益(当時予想) | 通期純利益(当時予想) | 株価 | |
---|---|---|---|
2019/12月時点 | 166億円 | 90億円 | 2180円 |
2021/2月時点 | 240億円 | 110億円 | 2572円 |
伸び率 | 1.45倍 | 1.22倍 | 1.18倍 |
通期の営業利益ではなく、通期の純利益の伸び率で見たらほぼ妥当な株価であることがわかります。実際に株価は純利益と比較し、評価されるので純利益で比較すべきですね。。。
ただ、結果的に、バローの場合は業績がかなり良さそうなので、通期での予想は上回ると予測(確信に近い)しています。業績予想を修正してくれませんでしたけどね。バローHDは。。。何考えているんだか。
エレコム<6750>
エレコムの結果を示します。
株価 | 業績予想(純利益) | |
---|---|---|
決算前(終値) | 5120円 | 99億円 |
決算後(始値) | 5220円(+100円) | 105億円 |
株価は+100円という結果になりました。主な要因は以下の通りです。
- 主にパソコン関連の製品が伸びて業績予想を更新。
- 株式分割
- 配当増加(期末配当33円→36円)
メルコ程伸びてないですが、5%程の上方修正のため、株価も反応しました。株式分割も株価上昇の可能性が高いため影響したと思います。
メルコと伸びが全然違うのは、やはり商品の違いなんでしょうね。メルコはwifi機器のバッファローを傘下に持ちますんで、テレワークに必須な製品のため大きく伸びたと思われます。
結果まとめ
予測結果は以下の通りになりました。
オリンパス | バローHD | エレコム | |
---|---|---|---|
決算前(終値) | 2062円 | 2572円 | 5120円 |
決算後(始値) | 2250円(+188円) | 2481円(-91円) | 5220円(+100円) |
予測結果 | ○ | × | ○ |
的中率は2/3ですね。相場の影響をここでは述べて無いですが、2/9以降はほとんど日経平均も動きなかったんで無いと考えていいと思います。
バローだけ外してしまいました。(この好決算シーズンの中で外したのは少しショックですね。)しかし、あれほどの好決算で下がるなんで、バローHD最悪ですほんと。
今回の件で、いろいろ勉強になりました。やはり他の企業と比較する際は、以下を見た方がよさそうです。
- 業界だけでなく、製品で比較すべき(エレコムvsメルコの例)
- 株価は純利益で見るべき(バローの例)←これはほんと反省
ざっくり感覚でいいなら細かく見る必要はないと思いますが、値を推定するには、しっかり見た方がいいですね。
以上。
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