マイニングネタの投稿です。6月の上旬くらいまで、グラボを変えてマイニングしてたのですが、マイニングの装置構成が安定してきたので紹介しようと思います。
また、選定理由と推奨スペックも記載しておこうと思います。一部不明確な項目もありますが、選定理由等記載している記事あまりないと思いますので残しておきます。
※追記 2021/08/22 リグを増設しました。最新のリグは以下を参照してください。
装置(リグ)の構成紹介
まず、マイニングしている装置は以下の2種類あります。
- BTOパソコン
- 自作パソコン
今回は自作の方をメインに紹介します。装置構成は以下の通りです。
項目 | 品名 | 購入価格 |
---|---|---|
1.マザーボード | MSI B450 GAMING PLUS MAX ATX マザーボード MB4821 | ¥8,000 |
2.電源 | Thermaltake 1050W 80PLUS PLATINUM | ¥17,000 |
3.CPU | AMD Ryzen5 1600 | ¥11,000 |
4.SSD | ASENNO 128GB M.2 NVMe 内蔵SSD PCIe Gen3x4 | ¥2,000 |
5.OS | Win10 Home | ¥12,000 |
6.メモリ | DDR4 2666 PC4-21300 8GB x 2枚 16GB | ¥8,000 |
7.グラボ (GPU) |
RTX3070 | ¥115,000 |
RTX3070 | ¥110,000 | |
RTX3060Ti | ¥107,000 | |
RTX2060super | ¥71,000 | |
GTX1660super | ¥53,000 | |
GTX1660super | ※1 | |
8.ライザーカード | IMIKE-JP製 VER 009S ×6個 | ¥7,000 |
9.リグフレーム | ダイソーフレーム | ¥2,000 |
10.CPUベンチ台 | マザーボード設置用 | ¥3,000 |
合計 | ¥526,000 |
※1 BTOパソコンより取り出したので未記載
これらで構成されています。この構成装置をマイニング界隈では『リグ(rig)』と言うみたいです。
以下ではそれぞれ選んだ理由等を説明していこうと思います。
1.マザーボード
自分でリグを組むときはマザーボードが一番重要です。マザーボードで以下の搭載可能可否が決まります。
- CPU
- メモリ
- SSD
- グラボ枚数
ですので、マザーボード決めると色んな項目に縛りができますので、気を付けて選ばなければなりません。そもそも古すぎると、新しいグラボ使えないとかもあるみたいです。
CPUの制約というのはソケットの形状です。以下ページにCPUの取り付け方が書いてありますが、この取付方法もCPUの世代によって形状が異なりますので変わってきます。マザーボードに対応したCPUはどれなのか、仕様を確認しておきましょう。
メモリもCPUと同じように世代で形状が変わるので気を付けなければなりません。例えばDDR3とDDR4というメモリが存在しますが、DDR3は今回紹介したマザーボードには刺さりません。
SSDもM.2接続というのが主流になっていると感じますが、この接続も微妙に形状違いがあります。マザーボードのキー形状とSSDの切り欠き形状があっているか確認が必要です。マイニング的にはひとまず刺さればOKですので。
あとはグラボの枚数です。ここが一番重要で、グラボを指すためのPCIスロットの個数で決まります。以下画像の青〇で囲んだ部分の個数で、大きな方が『PCI Express X 16』小さい方が『PCI Express X 1』のスロットです。こちらの合計スロット数がグラボが使える最大枚数になります。
また注意が2つありまして、
1つ目は『PCI Express X 1』にはグラボが直接刺さりません。後述するライザーカードが必要になります。
2つ目は複数枚のグラボを指す場合は、BIOSの設定を変える必要がある可能性があります。具体的には以下のページにあるようにBIOS上の『Above 4G Decoding』の設定を変えます。この機能があるマザーボードを選択しなければグラボの枚数が制限されてしまいます。これ結構重要だと思います。
私が以下のマザーボードを選択した理由は、比較的価格が安いのとスロット数(6個)と安く手に入りそうなAMD CPUが使えたためです。マザーボードは色んな要素(特にCPU,グラボ)が絡んでくるので、仕様を総合的に判断する必要があるので慎重に行う必要があります。
今回説明から省きましたが、マザーボードには決まった大きさがあります。ATX,Micro-ATX,Mini-ITX等。必要あれば調べてみてください。マイニングするなら一番大きなATXになると思いますが。
※追記 当たり前かもしれませんが、、、マザーボードには以下のような電源を入れるためのスイッチも必要です。同じものを私も使ってます。
2.電源
電源もかなり重要です。電源の選びの基準は以下の通りです。
- 容量は必要電力の2倍
- グレードはPLATINUM以上
以下サイトに電源選び方が書いてます。容量については記述の通り、電源の保護のために余裕を持った方がいいです。
マイニングの場合は2つ目が重要です。電気の無駄はマイニングを続けていくためには非常に重要になってきます。できればロスが10%以下になるようなPLATINUM以上の電源がいいと思います。
以下の商品を購入してますが、1050W容量とPLATINUMグレードではかなりコスパの良い商品でしたので購入しました。現在は700Wの消費電力で稼働しているので少し負荷が高いですので、もう150W負荷が増えそうなら交換する必要があります。
3.CPU
CPUは私が知る限りなんでも良さそうです。私がリグを組んでいるときは低価格CPUが中々手に入らなかったので、AMD Ryzen5 1600を中古購入しました。
現在はAmazonにもintel celeron CPUの在庫も増えてきてそうなので以下のCPUでいいと思います。但し、マザーボードとの互換性に気を付けてください。※上記で紹介している『MSI B450 GAMING PLUS MAX ATX マザーボード』では使用できません。
また、CPUを購入するときはリテールクーラーも一緒に購入してください。新品はセットでついてると思いますが、これが無いとCPU壊れます。
4.SSD
SSDにこだわる必要もないのですが、HDDは大きく場所をとるのでSSDがいいと思います。容量もそんなに必要ないので値段もそこまで変わりません。
OSが30GBくらい占有します。また仮想メモリが必要になってくる可能性もあるので、仮想メモリを32GBとし、余裕をもって128GBをお勧めします。※グラボ増やすと仮想メモリが足りないとPCから怒られたので設定しました。
5.OS
OSは最悪なくてもいいのですが、『NiceHash QuickMiner』を使ってマイニングすることを個人的に勧めますので『Windows10Pro』をお勧めします。
なぜ『Pro』かというと、Proにはリモートデスクトップ接続機能がついているんですよね。
リモートデスクトップ接続ができれば、モニターも不要で管理できるので非常に便利です。
とはいえ『Home』でも接続できる方法もあったりします。例えばgoogle chromeのリモート接続サービスです。ただ、Windowsのリモートデスクトップ接続の方がぬるぬる動きますね。
6.メモリ
メモリは8GBで良いです。メモリは16GBを購入し活用してますが、以下稼働中のメモリ使用量を確認してみると4GBしか使用してません。
4GBのメモリだと、ギリギリ足りないと思うのでメモリは8GBを購入しましょう。
7.グラフィックボード(GPU)
グラボは『NiceHash QuickMiner』を活用するならば、NVIDIAのGPUしか活用できません。そして、電力効率の良いグラボを選択する方がいいと思います。
その結果、私的には『RTX 3070』のグラボを推奨します。RTX3070をお勧めする理由は電力効率が最も良いと感じているからです。
ただ、これも人によって考えや状況が違うので一概に言えません。例えば、短期勝負したい人は電力効率とか考えずに短時間で報酬もらうために高ハッシュレートをたたき出す3080や3090を選択する人もいると思います。
私が保有しているグラボのハッシュレート、温度、消費電力、効率を以下に示します。
グラボ名 | ハッシュレートMH/s | 温度℃※ | 消費電力W | 効率MH/J |
---|---|---|---|---|
RTX3070 | 60.54 | 53 | 113 | 0.54 |
RTX3070 | 60.59 | 54 | 110 | 0.55 |
RTX3060Ti | 59.96 | 55 | 120 | 0.50 |
GTX2060super | 41.40 | 70 | 92 | 0.45 |
GTX1660super | 29.95 | 74 | 68 | 0.44 |
GTX1660super | 31.30 | 75 | 77 | 0.41 |
合計 | 283.74 | – | 580 | – |
※RTX系はVRAM温度、GTX系はHotSpot温度を示しています。
RTX3080は効率0.45も出なかったと思います。
保有しているグラボのハッシュレートの合計は283MH/sくらいです。
8.ライザーカード
ライザーカードは信頼度の高いものをお勧めします。色んなサイトを見てみましたが、以下の不具合があり使用できないことがあるようです。
- ライザーカード自体に不具合
- ライザーカード同士の組み合わせで不具合
- ライザーカードとマザーボードで不具合
ですので少し値段が張っても、安心できる、評価が良いライザーカードを買い揃えた方が良いです。私は以下のライザーカードを使用してます。評価件数が少ないですが問題なく使えてます。
9.リグフレーム
マイニング用にフレームを売っているメーカーやECサイトはありますが高すぎます。7,000円くらいで売ってます。
なので、ダイソーでフレームを作りましょう。私は以下のサイトを参考にさせてもらいました。2,000円ほどで組めます。
10.ベンチ台
もしかしたら必要ないかもですが、、、
私は不安定なステンレスフレームにマザーボードを設置したくなかったので、マザーボードのベンチ台を購入しました。参考までに購入した商品を載せておきます。
我が家のマイニングリグまとめ
実はもう一台います。。。
自作リグの構成は上述した通り、出費も\526,000くらいです。
もう1台リグがありまして、BTOパソコンにAMDのグラボを差し込んでマイニングしてます。その構成と能力は以下の通りです。
- PC価格 \87,000
- グラボ AMD Radeon RX6700XT \95,000
- ハッシュレート47.8MH/s、GPU温度64℃、消費電力 90W、効率 0.53MH/J
設定値を変えてますが、かなり効率よく稼働してくれてます。
総マイニング戦闘力
- ハッシュレート:約331MH/s
- 消費電力:870W 内訳:670W(グラボ)+200W (マザボx2)
- 総投資:\708,000
果たしてこの戦闘力で投資を回収できるのであろうか。。。
以上が所有しているマイニングリグの詳細になります。
次回の収益報告はこのスペックと支出額を踏まえて話ができればと思ってます。
以上
コメント