イーサリアムハードフォーク(アップデートの意味らしい)が日本時間8/5(木) 21:30頃完了しました。
今回のハードフォークはEIP-1559-のイーサリアム供給量を減らす仕組み(マイニング報酬を減らす仕組み)が導入されています。
マイナーにとっては事業継続に関わる重要な転換期です。今回は実際にどのくらい報酬が減ったのかを確認しました。
ロンドンハードフォークについて
今回のアップデートは『ロンドンハードフォーク』と呼ばれています。なぜロンドンなのかは不明です笑
今回のハードフォーク目的は手数料の低下と、ネットワーク混雑の解消をすることだそうです。
特に手数料が高くついていたのでマイニングしている人たちへの報酬を減らすことで解決を図っています。実際にはイーサリアム(以下ETH)は生じているようですが、それを燃やす(バーンする)そうです。上記記事では30%も減少すると述べています。
また、ロンドンハードフォークでは、報酬が減る⇒世に生成されるETHの量が減る⇒希少価値が高まる という論法で価値がETHの価値が向上すると言われてます。つまりETH報酬が減ったとしても、ETHの価値が高まれば日本円で今まで通り受け取れる可能性があります。
ここから本題に入るのですが、マイニングに影響する以下の点を着目してハードフォークの影響を見ます。
- ETHの価格変化
- マイニングのETH報酬変化
ハードフォーク前後の比較
ETH価格の変化について
まずは、ETHの価格についてです。直近1週間のETH終値のグラフを示します。
この1週間で、14%の価格上昇が起こっています。まだ価格も上がってますし、今回のハードフォークは成功したと言ってもいいと思います。
マイニングの報酬変化について
ETHのマイニング報酬を以下に示します。実際に『ethash』アルゴリズムを活用し、ETHを受け取っている装置の報酬です。
ETH/ハッシュレート比というものについてですが、報酬は基本的にその日のハッシュレート(仕事量みたいなもの)に比例するはずなので、ハッシュレートの変動をキャンセルする必要があると思い、ハッシュレート当たりの報酬として載せています。
アップデート後は基本的に下落トレンドですね。グラフから読み取れる結果は以下の通り。
報酬種類 | 8/5報酬との比較 | 7/31報酬との比較 |
---|---|---|
8/6 時点 ETH報酬 | -26% | -11% |
8/6 時点 JPY換算報酬 | -26% | +2% |
8/6 時点 ETH報酬/ハッシュレート | -10% | -18% |
ここから推測できることですが、、、
まず、もう少し報酬が下がるかもしれません。データが1日分しかないのでなんとも言えませんが、記事にあった30%の減少に対して、特にETH/ハッシュレートの比が最大18%しか減少していないのが気になります。※以下に追記してますが、ETH/ハッシュレート比が翌日8/7と変化ありませんでした。報酬の減少は20%弱とみてよさそうです。
次に、日本円換算の報酬が意外と大きいことから、マイニングのETH報酬減少によるマイナーへの不安やダメージは思ったより少なそうです。もちろんETHの価値が今後も高まればの話です。7/31の報酬と比較すると日本円換算の報酬は上昇してますからね、、、これはマイニング辞めませんわ。
※8/8追記 8/7分のデータを追加
『ETH価格変動』と『報酬変動』について、8/7のデータを追加したグラフを載せます。
ETHの価格が爆上がりですね。おかげで日本円換算も上昇してます。\312@8/6 ⇒ \381円@8/7
また、8/6と8/7のETH/ハッシュレート比があまり変わっていないことが確認できたので、ハードフォークの効果で報酬が減っているという裏付けが強まったと思います。
マイニングは終わらない、、、
ということで、マイニングブームはまだ終わりそうにありません。他のマイナーも喜んでいるのではないでしょうか。前提として今回のETHやBTCの価格上昇が維持され下落しない前提にはなりますが、、、
ETHマイニングの懸念はPoSとディフィカルティボムでしょうか。ディフィカルティボムは今年の12月に延期したようです。※私は12月に実施できるか疑ってます。
しかし、ETHがPoSに移行したとしても、今回のハードフォークやDeFiの流れから他のアルトコインも伸びてきていますし、マイナーは他のコインでマイニングを模索するでしょう。ETHの報酬が減ったという変化点は事実ですし、マイニング戦略は検討するべきかと。
私も少し考えてます。次回は他のETHマイニング以外も触れたいですね。
以上。
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